「世界を変える」に気をつけろ

ブログの力で世界を変える!  なんてことは考えていません。あしからず。

ネット企業の経営って本当に大変

[FT]フェイスブックがおびえるネット企業の運命

日経電子版にFinancial Timesからの記事。

先日、FacebookがInstagramを高額買収したことに絡めた話だ。

Facebookという非常に注目されている企業が行ったこの大型買収は、世間の耳目を集めている。

各所でこの買収の持つ意味について語る記事が掲載されている。

 

FTは、この買収を「競合潰し」と位置付けた。

”新規株式公開(IPO)を控えたフェイスブックインスタグラムの無力化に10億ドルも払うなら、パスやピンタレスト、今後現れる新サービスには一体いくら必要なのか?”という一文がある。

 

そして、FacebookがM&Aを始めた時期が早いとも指摘している。

フェイスブックのインスタグラム買収で目を引くのは、この路線への転換が非常に早かったことだ。インターネット企業が、設立間もないライバル企業を自己防衛のために買収し始めるのは大抵、株式を公開して1~2年たち、事業の成長を求める株主から圧力がかかるようになってからだ。”

 

その理由は、インターネット企業の競争の激しさだ。その競争は、どんどん激しさを増している。

だが、フェイスブックが成熟する前、しかもIPOを果たす前から防御策を講じている事実は、インターネットに関する厳しい現実を物語る。低い参入障壁、デジタル配信、熱心なベンチャーキャピタリスト、野心的なソフトウエア技術者、そして一獲千金で億万長者になるチャンスという組み合わせが、異常なまでの競争を生んでいる。

 

企業側が厳しい競争にさらされる一方、消費者側は利益を享受できるのだという。

利益を得るのは消費者だ。爆発的な成長を遂げようとする無料のSNSや携帯アプリが、毎日のように登場する。”

 

この流れが止まることはないだろう。

これからもチャンスを求めて様々なプレーヤーがネット市場に参入してくる。

3年後に笑っているのは、今は影も形も見えない企業なのかもしれない。