社外取締役がちゃんとニラミを利かせるためには
オリンパス事件以来、コーポレート・ガバナンスを強化せよという声が高まっている。
で、具体的に何をするかというと、目玉は社外取締役の義務化らしい。
うーん。
大手メディアにも両論ある。
かたや「欧米でも定番の社外取締役を強化せよ」。
かたや「社外取締役は機能するのか?」。
僕は、後者の意見に賛成。
今のやり方のまま形だけ整えても無駄。
ウェブにこういう記事もあった。
オリンパスやソニーも導入していた 社外取締役はホントに「監視」できるのか
タイトルが訴えかけるように、オリンパスにもソニーにも社外取締役はいたのだ。
そして、機能しなかった。
こんな実態だったらしょうがないよね。
”そんな社外取締役でも、社内の勢力争いに巻き込まれ、社外取締役の任期が6年から10年に延長されたことには反対しなかった。任期が長くなれば、経営者らとの関係も甘くなるリスクがあるのに、だ。”
実現は容易ではないだろうが、社外取締役を義務化するのであれば、その候補者の人選は第三者機関によるべきだ。経営陣に人選権があるのであれば、誰が自分に都合の悪い人を選ぶだろうか。
(立派な方はちゃんとすると思うが、そんな人ばかりでないことは各社の事例で明らか)
こういうことは国が積極的に関わるべき分野。
有効な対策を期待したい。