「世界を変える」に気をつけろ

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偽ザッカーバーグの手紙がチョーウケる

Newsweek 2/22号でFacebook特集。

おもしろい。

記事冒頭の「偽ザッカーバーグから利用者の皆様へ」が最高。

スティーブ・ジョブズに成りすましたブログで名を馳せたダニエル・ライオンズ記者の作品。

 

まずはFacebookのビジネスモデルについて暴露。

”実を言えば私どもは、皆さんのプライバシーを守る事には何の関心もありません。あると信じている皆さんは、私どもの想定外の愚か者です。もちろん私どもは最初から、皆さんが相当の愚か者だと想定していましたが。考えても見てください。私どもの事業が成り立つのは、ひたすら皆さんの行動を追いかけ回し、その情報を広告主に売っているからです。この事実に、まさかお気づきでないとか?”

 

続けて「誰がFacebookの顧客なのか?」という重大なポイントも指摘。

ユーザーは商品にすぎないという身も蓋もない話。

”皆さんは私どもの顧客ではありません。私どもの売る商品です。私どもが皆さんを守るというのは、養鶏業者が「鶏に快適な暮らしをさせる」と約束するようなもの。所詮は口先だけ、本気ではありません。”

 

そして、最後には「ネットってそんなもんでしょ?」とまとめる。

”そもそもインターネット上のビジネスは、皆さんがサービスを利用するにあたり、現金の代わりに自分の個人情報で支払うという斬新なビジネスモデルによって成り立っています。”というのがシニカルで最高。

否定できない真実。

 

フリーミアムやECで稼いでいないのであれば、広告で稼ぐしかないのだ。

慈善事業をやっている訳ではないなら稼がなければならない。

広告で稼ぐためには、よりたくさんの目玉を集め、目玉たちのプロフィールをより詳細に集めなければならない。

それが広告媒体の価値なのだから。

 

そして、「わかっててもどうしようもないでしょ?抵抗できないでしょ?」という下りが笑うに笑えなくてうーん。